江東服飾高等専修学校

東京都江東区の江東服飾高等専修学校は、
ファッションデザイナーやパタンナーなど、
将来ファッション業界で活躍するためのノウハウを
高校生から専門的に学べます。

卒業生の声

島村 ふみ

はじめまして。卒業生の島村ふみです。

私が江東服飾高等専修学校を知ったのは高校1年生の冬でした。
当時は公立高校に通っていましたが、学校生活に物足りなさを感じ「このままでいいのだろうか?」という思いを抱いていました。

そうした中で知ったのが江東服飾の存在でした。

子供の頃からファッションが大好きだった私は、「高校生からファッションの勉強が出来る!」という驚きと喜びと同時に強く入学を希望しました。
晴れて転学が決まった時は嬉しさと、本当に出来るのか?という不安もありました。

学校生活は初めての連続でとても大変でした。洋裁の知識はまったくゼロ。
しかし、先生やクラスメイトが優しくフォローしてくれました。それに、大好きなファッションの事でしたのでとても楽しかったです。

初めて自分の考えたデザインの洋服が出来上がった時の嬉しさ、達成感は言葉では言い表せない程です。
高等課程で様々な洋服の作りの基礎を学び、その後専門課程に進学し更にレベルアップした技術を学びました。
また、クラスメイトとの楽しい時間も学校生活の醍醐味でした。

素敵なファッションショーを作り上げるためには周りとの協調性がとても重要でしたし、同じ方向を見て頑張っている仲間たちだったからこそ出来る事でした。

卒業後はアパレル企業に入社。
数年社会人経験を積んだ後、縁あって江東服飾で教職員として入校することとなり、今度は逆に高校生に教える立場となり、教える事の楽しさ、素晴らしさに気づいたのがこの時でした。

そして私には、もう一つの夢がありました。

それは途上国の人や子供たちに「何か」やりたいという漠然なものでした。
学生の頃からその気持ちは持っていましたが、この頃から次第にその気持ちが大きくなっていっている事に気が付き、さらに数年後に短期語学留学を経て初めてアフリカ大陸へ渡りました。

日本とは違う文化、社会、民族の成り立ち、そしてやはり私は現地の民族衣装や装飾に心惹かれました。
同時に環境の悪い生活や、教育の不足などを目の当たりにし、今までより何か役に立てる事がやりたいという気持ちが強くなりました。
その「何か」が私にはずっと続けてきている服飾だと決意し、その後、JICA青年海外協力隊員として洋裁の知識を伝えるためにモンゴルそしてバヌアツと二カ国へ渡りました。

モンゴルでは首都ウランバートルからさらに北へ、冬はまさに極寒!ロシアにも近い街の学校で約2年間、洋裁の指導に携わりました。
主に女子生徒に対して服飾の指導を行い、日本と同じように生徒たちが考え、作り上げた洋服でファッションショーを行いました。
洋裁知識はもちろんですが、ファッションショーの構成なども学生時代に学んだ事がとても活きてきました。

そしてモンゴルから帰国後にバヌアツへ赴任。バヌアツは南太平洋に浮かぶ島国です。
現地の人々の社会参画を目的としたNGOの施設で約2年間過ごしました。

日本、モンゴルとはまた違う環境の中で、同じようにファッション、モノづくりを通じて現地の方々との時間を過ごしました。
そんな生活の中で今まで日本から見て考えていた視点が、世界からの視点で物事を考えるようになっていきました。
世界には沢山の国、言葉、文化がありますがファッションへの興味は世界共通だということを、身をもって実感しました。
一枚の布が一着の服に仕上がった時、みんな必ず笑顔がこぼれます。

これからも江東服飾で学んだファッションの知識を活かし、広げ、ファッションを通じて世界と繋がっていければ嬉しく思います。
私の人生の基盤を作り上げたのは高校生の時。

江東服飾に出会えて、ファッションの勉強を出来た事がとても重要でした。

江東服飾に出会えて本当に良かったと思っています。

江東服飾高等専修学校 - 卒業生インタビュー